シリーズ第2作。成蟜の謀反から半年後、秦王・嬴政は王宮内で刺客に襲撃される。賊は昌文君の率いた護衛を苦もなく退けるが、突然出現した信の刃に倒れる。昌文君がこの失態を恥じて自刃しようかという時、急使が到着。隣国、魏の大軍が将軍・呉慶(小澤征悦)に率いられ秦へと侵攻を始めたと報じる。
対抗して秦も将軍・麃公(豊川悦司)に出陣を命じるが、秦軍の主力は宰相・呂不韋(佐藤浩市)と供に遠征中。麃公に従う歩兵のほとんどは訓練も行き届かない農民兵たちだった。が、血気に逸る信はもちろんこれに従軍、澤圭(濱津隆之)を長に、同じ村出身の尾兄弟(岡山天音、三浦貴大)や、謎の剣士・羌瘣(清野菜名)らと伍(5人組の小隊)を組み、決戦場となる蛇甘平原へと向う。
しかし魏軍は既に平原の戦で地の利を得る要である二つの丘を占拠、秦軍は勝算の見えぬままの突撃作戦を敢行して大打撃を受ける。さらに魏軍は夜陰に乗じて秦の敗残兵狩りを行い、信たちの隊は信と羌瘣を殿にしてなんとか朝まで生き残った。その夜、信は羌瘣が「悲しみの民」と呼ばれる暗殺者の一族であり、最強の暗殺者・蚩尤を選ぶための闘いで姉を殺した蚩尤を狙って魏に潜入すべくこの闘いに参加したことを知る。
翌日、勝利のためにはどうしても丘の奪還が必要であると悟った隊長・縛虎申(渋川清彦)は信たち精鋭を選んで丘へ突撃。敵の副将・宮元(高橋努)と差し違える。麃公はこの機を逃さず呉慶本陣に向って進軍、最後は一騎打ちで呉慶を葬る。
どうもこのシリーズは女優に食われる傾向があるな(もちろんイヤぢゃない)。この第二弾では羌瘣役・清野菜名が戦闘スペクタクル以外の全部のシーンを支えてる感。いや、たぶん意図した演出だよねこれ。それにしても豪華な出演者である。かつてのオールスター忠臣蔵とかああいうノリか。トヨエツと小澤征悦を一騎打ちさせて片方あっさり殺しちゃうし、佐藤浩市最後にちらっと顔見せるだけだし。