シリーズ第3作。蛇甘平原の戦での手柄により百人隊長に昇格した信は、心酔した大将軍・王騎(大沢たかお)に修業を乞うた。そして半年、王騎に与えられた「無法地帯の平定」という任務を成し遂げるほどの成長を遂げる。昌文君からその報告を受け、秦王・嬴政も信の将来への期待を口にした。
そんな中、秦軍主力韓遠征中の隙を突いて隣国・趙が秦の東北部に侵入。迎え撃つため、嬴政は半ば引退状態にあった王騎に農民兵ばかりの全軍を託す。王騎はその依頼に対し、人払いした上でかつて嬴政が口にした「中華統一の野望」について問う。
答えて嬴政は、父王に取り残され趙で人質となっていた自分が、邯鄲を脱出し秦に帰還する際に助けとなり、そのために命を落とした闇商人・紫夏(杏)との約束について語る。彼はそのとき彼女の亡骸に「誰よりも偉大な王になる」と誓ったのだった。
それを聞いた王騎は総大将就任を快諾。馬陽に向う。翌日、自らの百人隊を率いて待機する信のところへ現れ、隊に「飛信隊」という名前を与えて、趙の戦略の要である武将・馮忌(片山愛之助)の陣に側面から奇襲をかけ、その首を取って来いと命令する。
合戦の映像に迫力はあるが、続けて観ると(それはオレのほうの都合だけど)単調で飽きる。やっぱりこの映画もそれを緩和してくれてるのは女優、今回は杏である。漫画の通りのシナリオなのかも知れぬが(実はまだ原作を読んでない)、このキャラの設定・死なせ方は巧いなぁ。
そうそう、ところで王騎将軍が着ている肩がビョーンと横に拡がった鎧、前からちょっと気になってた、というかどっかで見た気がすると思ってたんだが遂に思い出した。これ、「ドラゴンボール」でフリーザの部下たちやクリリンと悟飯がナメック星で着ていたあれとそっくりなんだ。ああすっきりした。