ロビン・ウィリアムスとエドワート・ノートンが共演したブラック・コメディ。TVで子供向け番組のホスト・レインボーを演じるランドルフ(ウィリアムス)はFBIのおとり捜査にひっかかり,収賄容疑で御用(自分の子供を番組に出してくれ,と大金を積む親がいるのだ。日本にもいるかこういう親)となる。
この事件による突発的降板を受けて急遽代役を捜すことになったディレクターのノラ(キャサリーン・キーナー)は,スムーチーと名付けたサイの着ぐるみを着て,麻薬中毒者施設などを中心に活動しているシェルドン(ノートン)に「絶対に不正をしそうにない男」として白羽の矢を立てる。
彼女の思惑は当たりスムーチーは子供の間で絶大な人気を博するが,過ぎたるは及ばざるがごとしを地でいくシェルドンは,持ち前の潔癖さから金儲け主義のスポンサーと悶着起こしまくり。そして業界を追放されたランドルフは自分の後がまに座ったサイを逆恨み。なんとか彼を失脚(芸能人でもこの言葉でいいのかね?)させようとあの手この手の策略を…。
この映画公開時点で51歳のウィリアムスの「動き」(どう見てもスタントには見えないところがかなりある)は脱帽モノ。
ダニー・デビート(自らも悪徳マネージャーとして出演している)らしいと言えばいかにもデビートらしい,甘〜いショートケーキに仕込まれた胡椒のツブのような笑いが横溢。オレは好きだがヒトに勧めるかと言われるとちと人物を見ちゃうかもな。