名探偵コナン ハロウィンの花嫁 満仲勧監督

 名探偵コナンの劇場版第25作目である。もうね、年寄りはここまで増えるといったいこれは既に観た作品なのかそうでないのか、記憶が曖昧だったのだが、開巻20分を経て絶対に初見だと確信した(これの前に「緋色のなんとか」を観始めて5分で「これ既に観た」と気がついた)。

 ハロウィンも近いある日、渋谷ヒカリエ上階のパーティ会場。コナンは小五郎、蘭、それにいつもの探偵団仲間たちと供に警視庁刑事佐藤美和子と高木渉の結婚式に出席している。宴もタケナワと言う時、突然武装した数人の男達が乱入。高木は佐藤をかばって銃弾を受ける…と、ここで種明かし、これはハロウィンの日にこの会場で開かれる警察OB村中の結婚式に向けて何者かから襲撃の予告が入ったために行われた極秘訓練だった。

 時同じ頃、警視庁公安の捜査官安室は脱獄した爆弾犯を追跡中。とある立体駐車場に追いつめるも脱獄犯を囮とした罠にに嵌められ、気がつくと左右の液体が混合すると爆発する、遠隔式とも時限式とも解らない首輪爆弾を装着されていた。安室は秘密裏にコナンを招請、コナンに3年前に彼の同期・松田刑事が殉職した事件にはじまる爆弾犯追跡の経緯を語る。コナンは首輪爆弾により身動きの取れない安室に代わりこの事件の真犯人を突き止めることを約束する…。

 例に依ってシナリオは子ども向け(というか子どもにもしっかり謎が解明されたことがわからないと営業的に問題)なので、オトナのオレには早々に真犯人が解ってしまうわけだが、それにしても二種の薬品の混合爆弾と渋谷のすり鉢状の地形を掛け合わせた設定には唸った。ところでオレはここに来て初めて安室、いや本名降谷零のニックネーム「ゼロ」がその本名に由来していることを知りました。かっこいいぢゃん。


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