始まりは遥かな宇宙の果て。時は人類が生まれるずっと以前…で、主演がアダム・ドライバー。予備知識なしに見始めたらスター・ウォーズの新たなスピンアウトかと思うよね(オレだけ?)。でも全然違う。
難病の娘の治療費を稼ぐため、未経験の長期航行を引き受けた宇宙船パイロットのミルズ(これがアダム・ドライバー)は、無念にも娘の訃報を受け取った帰途、航行システムも予測していなかった大規模な流星群に巻き込まれ、未知の惑星に不時着する。
着陸のショックで船の胴体は二分。低温睡眠状態にあった乗客はミルズと9歳の異言語を話す娘コアを除いて全員死亡。そしてこれは(字幕がそう言うから)観ているオレ達だけが知ってることなんだが、この未知の星は6500万年前の、つまり白亜紀終盤の地球なのである。
ミルズは睡眠カプセルのなかから一人だけ救出できた少女コアに、我々は二分した船の片割れ、脱出船を格納した後半部分がある山の上まで行かなければならない、と伝えようとするが自動翻訳機は壊れ相手は9歳。指で絵を描いて山の上に家族がいる(実は死んでる)と理解させる。
そこからはほぼジュラシック・パーク。恐竜の造形に「お前、これ白亜紀の生き物か?」と思わぬところもないではないが、果たして二人はあの恐竜絶滅の原因とも言われる巨大隕石の衝突前に地球を脱出できるのか! と盛り上がりは最高。いやいや、これ公開時にはノーマークだったけど面白いですよ。オススメ。