忍者武芸帖 百地三太夫 鈴木則文監督

 天正伊賀の乱の際,甲賀忍者・不知火将監(千葉真一)の裏切りによって父・百地三太夫(石橋雅史)を殺された百地家の遺児・鷹丸(真田広之)。10年後,逃げ延びた海の向こう明国でカンフーの修業を積んだ彼が復讐に燃えて日本に戻ると,伊賀を滅ぼした信長は既に亡く天下を統べるのは豊臣秀吉(小池朝雄),憎き将監はその配下にあって強大な権力を握っていた。 

 その秀吉の権力に対し,大盗・石川五右衛門を名乗って反抗している百地の残党(火野正平,徳満信央ら),捲土重来を期して蜘蛛一族を鍛え続けていた弥藤次(佐藤允)らと再会した鷹丸は将監の首を狙う。

 が,鷹丸の生存を知った秀吉,将監は逆に,鷹丸の持つ百地家伝来の小太刀に秘められた隠し金山の秘密を狙って動き出す。虎視眈々と秀吉のあとを狙う家康の配下・服部半蔵(夏八木勲)も。そしてその半蔵のもとでは,鷹丸にとって忘れられない少女,おつう(蜷川有紀)が養われているのだった……。

 1980年公開。真田広之はオレと同学年だからこの映画の撮影時にはおそらく19歳である。中国から彼を追ってくる恋人・愛蓮役の志穂美悦子が5歳上だが…。いや千葉真一や火野正平も含め,皆若いなぁ。亡き百地三太夫の盟友と称して戸沢白雲斎…これを演じるのが丹波哲郎なんだまた。鷹丸の母親役は野際陽子だし。ほとんど「キイハンター」キャストだよね。

 脚本はナンデモアリの無茶苦茶だが(知らないヒトのために付言しておくと戸沢白雲斎は立川文庫に出てくる猿飛佐助の師匠である)楽しい楽しい。役者さんたちも楽しげだし。ワタクシ的にはあの春川ますみが淀君を演ってるのが一番ツボでした。 そうそう,淀君ってオレの中ではこんなイメージ。


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